CEO’s

好きなときに、好きな分だけ商談を買える世界へ。 「営業の非効率」を解消する、インフラをつくる

SAMURAI CEO2026

株式会社APOMA
代表取締役

白江 勝行

1999年、京都府生まれ。大阪府立大学(現:大阪公立大学)在学中に起業。大阪府の起業家育成プログラムを経て、20歳で大手旅行会社の新規事業責任者に抜擢され、中国向けECプラットフォーム事業立ち上げを経験。その後独立しインターネット関連事業の立ち上げ・売却を経験。2025年、自身の営業経験から感じた課題を解決すべく、商談マッチングプラットフォーム『APOMA』を本格始動させる。「商談機会」を取引可能な市場に変え、滑らかなビジネスマッチングの実現に挑んでいる。

「売り手」も「買い手」も疲弊しない。実体験から生まれた新しい商談の場

株式会社APOMAでは、会いたい企業とスムーズに、かつストレスなく出会える商談のマーケットプレイス『APOMA』を運営しています。

もともと私は学生時代に起業し、中国向けのマーケットプレイス開発や伝統工芸品の販促支援など、さまざまな事業を経験してきました。転機となったのは、直近で手がけていたBtoB向けのSaaS事業での経験です。

自信を持って開発したサービスであっても、それを届けるための営業活動には多くの非効率がありました。展示会やテレアポなどあらゆる手法を試しましたが、買い手からは「営業電話は迷惑だ」と拒絶されてしまう。売り手は必死にアプローチし、買い手はそれを遮断する。この構造自体を変えなければ、双方が疲弊するだけだと痛感しました。

そこで、もっとスムーズに、誰もがストレスなく会いたい企業と会える世界をつくりたいと考えたのです。「商談」そのものを価値として売買し、流動的にすることで、必要なときに最適な相手とつながれる場所をつくる。その構想が『APOMA』の原点です。

現在はSaaS、広告代理店、システム開発会社など約500社(※2026年3月1日現在)にご利用いただき、企業同士が出会えるインフラとして成長を続けています。

BANT条件付きアポと紹介アポを売買できる、特許取得のUIで、商談の「質」と「納得感」を担保

『APOMA』の大きな特徴は、初期費用・月額費用が無料で、商談が設定されたときのみ費用が発生する「完全成果報酬型」である点です。商談料として1万〜3万円を支払うのみで、成約時の手数料や成果報酬は一切いただきません。

システムのUI(使いやすさと視認性)にもこだわっており、ECサイトのように予算や課題で絞り込み、サクッとワンクリックでアポを買う感覚で商談を申し込めます。この仕組みは弊社が特許を取得している、他社にはない強みです。さらに、完全招待制を導入することでユーザーの信頼性を担保し、質の高いコミュニティを維持しています。AIによる相談文章の自動生成ツールも搭載しているため、事前に具体的な課題が可視化され、初回の面談からいきなり深い提案ができる点も、利用者から高く評価されています。

シリコンバレーで受けた衝撃。「100倍の成長」を描くための事業設計

これまでの歩みを振り返ると、失敗や葛藤の連続でした。起業してすぐ、大手企業のなかで新規事業プロジェクトに参加した際は、ビジネスマナーもわからず、会議で厳しい指摘を受けながら必死に改善を繰り返す毎日でした。

そんな私の原点となっているのは、20歳のときに訪れたアメリカ・シリコンバレーでの研修です。そこで目にしたのは、日本で考えていたものとは全く異なるスケールの大きなビジネスのつくり方や概念でした。「1年間、収益が変わらない事業を続けるのか。それとも100倍に伸びる可能性がある事業に挑むのか」。最初の設計段階でその後の命運がすべて決まるという教えに、強い衝撃を受けたのです。

その経験以来、「拡大の可能性がないならやらない」という考えを徹底し、常に高い角度で成長できるビジネスモデルを追求してきました。今の『APOMA』も、単なるマッチングツールで終わるつもりはありません。この設計思想に基づき、全国の企業の課題を吸い上げ、一気に解決できる巨大なプラットフォームへと進化させるための挑戦を続けています。

「オンラインの商工会」を目指し、地方創生に貢献したい

今後の展望として掲げているのは、『APOMA』を企業の課題やニーズが集まる「オンラインの商工会」にすることです。地域の商工会には情報の偏りという課題がありますが、オンラインであれば、全国の最適なソリューションと出会うことが可能です。

その実現に向け、現在2つの新しい施策を進めています。1つは、47都道府県それぞれの「オンライン企業新聞」メディアの立ち上げです。ライターが各地域の企業の魅力や新商品やサービスを「推し活」のように取材し、そこから企業のリアルな悩みや情報を吸い上げていきます。もう1つが、経営者が持つ人脈を活かした「リファラル(紹介)マッチング」です。個人情報には十分な注意を払いつつ、繋がりをシステムに登録し、紹介の承認プロセスを挟むことで、これまでITシステムを敬遠していた層も『APOMA』の商流に取り込んでいきたいと考えています。

特に人手不足が深刻な建設業界や、集客に悩む飲食業界など、従来のアプローチでは届きにくかった層への支援を強化する方針です。地域ごとに代理店をつくり、日本全国から提案を集めることで、地元の経営者が同郷同士で悩みを相談しながら解決できる仕組みを構築し、全企業の網羅を目指します。

経営者の意思決定を間近で学べる。相手の幸福度に敏感であれ

弊社が一緒に働きたいのは、人の「幸福度」に対して敏感になれる人です。仕事だからと割り切るのではなく、目の前のお客さんが今どんな気持ちか、喜んでくれているかをしっかり見極められる人と一緒に働きたいと思っています。

『APOMA』で働く最大の魅力は、日本全国の経営者の悩みに直接触れられることです。毎日5〜7件の商談を通じて、経営者が日々どのような葛藤を抱え、どのような意思決定をしているのかを間近で学べます。これは他の会社ではなかなかできない、非常に濃密な体験になるはずです。

また、弊社は「在宅100%」のフルリモート体制を貫いています。これは単に働きやすさを求めているわけではなく、地元の人が地元の経営者の悩みを聞く、という「同郷同士」の信頼関係を大切にしたいからです。同じ地域に住んでいるからこそわかる感覚を大切にしてほしいと思っています。

好奇心が旺盛で、経営者の人脈や出会いから多くを学びたいという学生さんは、ぜひ面談に応募してください。皆さんの地元から、日本のビジネスを一緒にアップデートしていきましょう。