株式会社Timers
取締役COO

大学卒業後、株式会社野村総合研究所に新卒入社し、経営コンサルタントとしてキャリアをスタート。その後、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社リブセンスを経て、2016年に株式会社Timersに参画。当時わずか15名だった組織で事業開発を担当し、現在は取締役COOとして経営に携わる。家族向け写真共有アプリ『Famm』から事業を拡大し、主婦・ママ向けITスクールと、その卒業生と企業を結ぶ採用支援・BPO事業を展開。特にAI技術を駆使したリクルーティングサービスでは、書類選考の工数を80%削減するなど、採用業務の変革を推進している。
株式会社Timersは2012年に3名で創業された会社です。社名には「時代を経ても変わらない、大切な価値観に貢献したい」という思いが込められています。家族の形は時代とともに変化しても、家族という存在が多くの方にとって大切なものであることは変わりません。私たちはその時代ごとにあった家族のあり方を支援していきたいと考えています。
こうして始まった弊社は、現在3つの事業を展開しています。1つ目が家族の思い出を残す写真共有アプリ『Famm』、2つ目が主婦・ママ向けのITスクール『Fammスクール』、そして3つ目がスクール卒業生や求職者と企業をつなぐ人材サービスです。子育てをしながらキャリアアップを目指す方たちをサポートすることで、新しい価値創造を目指しています。
私が弊社に入社したのは2016年のことです。それまで野村総合研究所やDeNA、リブセンスといった、いわゆるプライム企業でキャリアを積んできましたが、30歳という節目を迎え、より挑戦的な環境を求めて成長企業への転身を決意しました。
何より魅力的だったのは、「家族」というテーマをビジネスとして成立させ、多くの方に届けられるという点です。Fammで4枚の写真を選ぶだけで美しいカレンダーがつくられ、それがご両親のもとに届いて親孝行になる。そんな体験が日本全国、さらには海外の家庭にまで広がっていく光景が鮮明に想像でき、ここでチャレンジしたいと感じました。
弊社の教育事業は、お客様の声がきっかけで生まれました。プロダクトの改善のために、Fammアプリの会員100万人以上にアンケートをおこなったところ、キャリアやスキルアップに関する悩みがほぼ全員から寄せられたのです。「子育てしながら新しいスキルを身につけたい」「在宅でも働ける力がほしい」といった切実な声に応えるため、短期集中型のITスクール『Fammスクール』を立ち上げました。
現在では、このスクールの存在が、弊社の採用支援サービス「FammAIリクルーティング」の最大の強みとなっています。スクールから継続的に卒業生が生まれるため、人手不足が叫ばれる中でも優秀な人材を安定的に確保できるのです。現在では1,500名を超える採用のプロフェッショナル人材を抱えており、クライアント様の課題に最適な人材をアサインできる体制が整っています。
さらに、自社で開発リソースを保有していることも大きな強みです。アプリ事業でエンジニアを抱えているため、日程調整工数を0にできる『AI面接・面談サービス』や、スカウト文章を数秒で作成する『スカウトジェネレーター』、また書類選考の工数を80%削減できる独自のシステムなどを開発できるのです。
この生成AI技術と採用プロフェッショナル人材を組み合わせることで、戦略立案から実務代行まで採用業務の全領域を効率的に支援するサービスを実現しています。
AI化による業務効率化で、採用工数が1/4程度まで削減できた事例や、その空いた工数で歩留率の改善を実行でき採用率が上がった結果、採用人数が2~3倍になった事例なども多数出ており、クライアント様からは「AIでこんなに変わるのか」といった驚きの声を多くいただいております。
事業を進める上で忘れられない転機となったのが、コロナ禍での出来事です。それまでスクールはオフラインの対面形式で運営していたため、外出制限によって開催できなくなってしまいました。正直なところ、そのときは「もう終わりだ」という絶望感がありましたね。
そこで、やむを得ずオンライン会議ツールを使ったリアルタイムのオンライン授業へと切り替えたのですが、これが思わぬ転機となりました。オフラインで運営していたころは、首都圏など限られた地域の方しか通えなかったのですが、オンライン化によって、北海道や沖縄、さらには海外にいらっしゃる方まで受講できるようになったのです。商圏が一気に広がり、受講者数はオフライン時代を大きく上回りました。
同時に、受講生やそのご家族から多くの感謝の言葉をいただきました。コロナ禍という不安な時期に、弊社やほかの受講者の存在が心の支えになったというお手紙は、今でも忘れられません。ピンチがチャンスに転じただけでなく、誰かの希望になれたことの価値を深く感じた経験となりました。
今後は、新規事業を積極的に展開するというよりも、今ある事業をさらに深化させていくつもりです。特に注目しているのが、AI技術のさらなる活用です。AIという素晴らしい技術を使ってさまざまなシステムを開発し、それをクライアント様に提供していくことで、より大きな価値を生み出していきたいですね。
そして何より大切にしたいのが、「学ぶ」と「働く」の循環をより強固にしていくことです。新しいスキルを身につけた卒業生に、以前のキャリアで培った経験も生かせる環境を提供できれば、より高度な業務にも対応できるようになり、それによってさらなるスキルアップが可能となるでしょう。こうした流れを生み出すことで、クライアント様への支援の質が向上し、卒業生にとっても新しいキャリアの機会が広がっていく。そんな好循環をつくり上げていきたいと思います。
本気で何かにのめり込む体験を、若いうちにぜひ積んでほしいと思います。それは勉強でも、部活でも、趣味でも構いません。重要なのは、心から熱中できる何かと出会い、徹底的に向き合うことです。
なぜこれが大切かというと、社会で活躍している人たちを見ると、共通してこの「没頭する力」を持っているからです。彼らは仕事を苦痛に思っておらず、むしろ夢中になって取り組んでいます。ゲームに熱中して気がついたら1日経っていた、そんな感覚に近いかもしれません。没頭する体験を積み重ねることで、それが自分の中で当たり前の姿勢となり、自然と物事に没頭できるようになっていくでしょう。
加えて、明確な目的意識を持つことも大切です。弊社で大きな成果を上げる方の多くは、「自分を変えたい」という強い動機を持っています。そうした強い思いを持つ方は、自らを変えるために没頭せざるを得ない状況にあるため、その本気度が圧倒的な成長につながるのです。
実際、就職活動で思うような結果が得られなかった学生が、その経験をバネに弊社のインターンに本気で取り組み、その後の就職活動で見事に複数の内定を獲得したというケースもあります。もし「変わるしかない」という覚悟を持っている方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に挑戦してみませんか。本気でのめり込める環境と機会が、ここにはあります。