CEO’s

本気の挑戦者を全力で支援し、ともに成功することで、社会を一歩前へ進める。 現場主義のCFO集団が、日本のスタートアップを加速させる

SAMURAI CEO2026

ジーロジック・パートナーズ株式会社
代表取締役

阿部 光良

1985年生まれ、神奈川県相模原市出身。学生時代、ドラマ『ハゲタカ』に影響を受け金融の世界へ。20代は再生コンサルやクロスボーダーM&Aに従事。2015年に起業し、3年後に大手金融機関のグループ入りを実現。その後、前職の株式会社アイドマ・ホールディングスでCFOとして上場準備を主導し、売上100億円超への成長に貢献。2024年12月、ジーロジック・パートナーズ株式会社を設立。「本気の挑戦者を全力で支援する」を掲げ、スタートアップ支援に奔走している。

20代での起業とIPO経験を経てたどり着いた、スタートアップ支援という使命

弊社は2024年12月設立の会社で、スタートアップ企業の経営支援を行っています。主にIPOを目指す企業の経営支援や管理部門の体制構築の支援を手がけ、現在は教育・研修やCFOコミュニティ事業も準備中です。

CFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)は、企業の財務戦略を司り、予算の策定や資金調達、運用を行う重要なポジションです。しかし、東京ですら優秀なCFOと企業のマッチングがうまくいっていません。地方では、CFOという役割への理解自体が不足しているのが実情です。成長に不可欠な役割にもかかわらず人材不在なのは、非常にもったいないという課題意識を持っています。

私が金融業界に興味を持ったきっかけは、学生時代に見たドラマ『ハゲタカ』です。その後、20代は再生コンサルや事業会社でクロスボーダーM&Aを経験し、2015年に起業しました。会社を大きくする過程で大手金融機関のグループ入りを果たし、起業の面白さを肌で感じました。

そして、次のキャリアとして選んだのが、前職のアイドマ・ホールディングスでのCFO職です。ここでは上場準備を担当し、コロナ禍で急成長するプロセスの中でIPOを実現することができました。0から1をつくる起業と、100億円規模への成長フェーズの両方を経験し、今度はスタートアップを支援したいという思いで創業にいたったのです。

現場主義を徹底し、顧客とともに汗をかく「当事者意識」の支援スタイル

弊社の強みは、単なる助言にとどまらず、現場主義を徹底している点にあります。専門家は多いですが、弊社は全員が実務で汗をかいてきた人間ばかりです。「かゆいところに手が届く支援」を目指し、外からの整理で終わらず、中に入り込みリソース不足を補いながら、企業とともに走るスタイルをとっています。

支援では社長との信頼関係構築を最優先しています。CFO採用が思うように進まず、未経験者をCFO候補としてIPO準備を推進していく場合にはも、私たちがCFO候補者の方にチームで教育・研修を行いながら、定例会議を通じ、ともに課題解決に取り組んでいます。人材を育成しつつプロジェクトをチームとして一緒に進めることで、最終的にノウハウが社内に残るようにしています。

一般的なコンサルではサービスが型化され制約も多いですが、弊社はオーダーメイドでの対応が基本です。会社により課題は多様なため、経理だけでなく、管理部門や資金調達、IPO、M&A、アライアンスなど、支援メニューを柔軟に増やせるのが特徴となっています。「顧客にどれだけ貢献するか」という熱量は社員にも共有しています。私たち自身が当事者マインドを持ち、全員で全力支援するのが弊社のカルチャーだからです。単なる代行ではなく、社長の右腕となるパートナーとして成長を実現できる人間が介在し、経営の幅を広げたいと考えています。

「灯台下暗し」の失敗を教訓に。自ら実践した「仕組み化」が、顧客への新たな価値になる

順調に歩んできたように見えるかもしれませんが、反省すべき失敗もありました。創業から2年目に入り、案件が急増した時期のことです。業務が特定の担当者に依存する「属人化」が起きてしまい、私自身のチェック体制もタイムリーには実施できない状況になっていました。その結果、お客様とのコミュニケーションでエラーが生じ、お客様の信頼を損なう場面があったのです。

私たちは普段、お客様に対して「経営の再現性を担保するための仕組みづくり」を提案しています。しかし、肝心の自社においてそれが十分できていなかった。「灯台下暗し」とはこのことです。自分たちが実践できていないことを、お客様に提供することはできないと痛感させられました。そこで私たちは組織体制を見直し、人員の増強とともに、業務の「型化」や再現性のある仕組みづくりを自社内で徹底することにしました。誰が担当しても高い品質を担保できる体制を整えたのです。

この経験は、私たちにとって大きな学びとなりました。苦労してつくり上げた「社内運用の仕組み」そのものが、同じような課題を持つお客様への提供価値にもなるからです。失敗を単なる反省で終わらせず、自社の改善、ひいてはサービスの進化につなげていく姿勢を大切にしています。

スタートアップCFO教育とコミュニティで経営の選択肢を広げ、地方企業の可能性も拓く

私たちは今後、教育・研修と、スタートアップCFOコミュニティ事業に注力していく方針です。たとえば、スタートアップCFOコミュニティで学び合いの場を提供し、「CFOを目指す人材」を増やしていきたいと考えています。

成長を目指さず、維持するだけなら、CFOは不要かもしれません。しかし、仮に成長を目指すのであれば、CFOは欠かせない存在です。具体的には、地方の中核企業が代替わりし、「新しい挑戦を行う」というフェーズで、従来の金融機関からの調達のみでなく、資本業務提携により株式での資金調達と事業連携を同時に行うといったファイナンス手法を取り入れれば、経営の幅は大きく広がります。

私たちが地方にも目を向けているのは、このような背景があるからです。CFOがいれば、資本提携や金融機関を巻き込んだ高度な経営判断が可能になります。地方には素晴らしい企業が多い一方で、「CFO的役割」を担える人材が不在で成長機会を逃しているケースも少なくありません。そのような企業に伴走し、地域経済活性化にも貢献したいと考えています。

『CFO SALON』での実務に近いコンテンツや交流は、CFOを目指す方や経営に興味のある方にとって、貴重な機会になるはずです。将来的には、学生も含めた幅広い層への展開も視野に入れています。

興味があるならまずは行動を。正解のない時代を切り拓く「挑戦者」であれ

学生の皆さんの中には、「何がしたいかわからない」という方も多いと思います。今は無理に頑張らなくても、人によっては十分満足のいく生活ができるため無理もありません。しかし、AI時代に残るのは「人間らしさ」、つまり「これがやりたい」という「意思」です。

世の中に合わせて「思い」に蓋をする必要はありません。少しでも「面白そう」と思えるなら、まずはやってみてください。向き不向きは行動しないとわかりません。私自身、40代目前で安定を捨てて起業しました。「挑戦者を全力で支援する自分が挑戦していないのはおかしい」と感じ、退路を断ったのです。

弊社は、本気の挑戦者を心から尊敬しています。もし皆さんが本気で挑戦したいなら、私たちは全力で応援します。それが起業であれなんであれ、挑戦する人が報われる社会を一緒につくっていきたい。皆さんが一歩を踏み出し、私たちとともに成長していくことを楽しみにしています。