CEO’s

「権利」を行使できない不平等をなくしたい。採択率100%の「提案」で、中小企業の挑戦を資金面から支える

SAMURAI CEO2026

株式会社Think Up
代表取締役

高嶋 克成

愛知県出身。中京大学経営学部を卒業後、愛知トヨタ自動車に入社しレクサスの営業を担当。その後、外資系生命保険会社のジブラルタ生命よりスカウトを受け転職。完全歩合制の環境下で約7年間にわたり営業としての実力を磨く。一社専属の限界を感じ、顧客により最適な商品を提案したいとの思いから独立し、保険代理店業務を開始。さらに、企業が納税などの「義務」を果たしながらも、正当な「権利」として補助金を活用できていない現状を変えるべく、2024年に株式会社Think Upを設立。現在は採択率100%を誇る補助金申請サポートを主軸に、融資や節税対策などお金まわりのトータルサポートを全国規模で展開している。

「お客様にとってのベスト」を追求したい。たどり着いた起業への道

私がこの事業に至った経緯は、これまでのキャリアに原点があります。大学卒業後、新卒で愛知トヨタ自動車に入社し、レクサスの営業などに約3年間従事しました。その後、スカウトを機に外資系のジブラルタ生命に転職し、完全歩合制の世界で7年ほど営業経験を積みました。

保険会社にはそれぞれ得意不得意があり、完璧な会社というのはありません。しかし、たとえば「積立は強いが医療保険は弱い」といった事情があっても、一社専属である以上は、自社商品を売る必要があるのです。よりお客様に合う商品が他にあると知りながら、それを提案できないという状況に葛藤することもありました。

そこで、お客様にとってのベストプランを提案したいと考え、複数の保険会社を扱う代理店として独立しました。現在は保険だけでなく、補助金や融資など、経営者の皆様が抱えるお金の課題を包括的に解決するため、事業領域を広げています。2024年に現在の株式会社Think Upを設立し、Web会議システムを活用しながら全国のお客様の経営をサポートしています。 

IT導入補助金申請で採択率100%。企業の挑戦を後押ししたい

弊社の事業において最も大切にしている価値観は、「権利」と「義務」のバランスです。企業にとって納税は義務ですが、その義務を果たしている企業には、補助金や助成金を受けとる「権利」があります。しかし、地方の企業や中小企業の多くは、制度自体を知らなかったり、手続きが煩雑であきらめたりします。そうした状況をなくし、権利を正しく行使できる環境をつくることが私たちの存在意義です。

弊社の強みは、世の中にあるほぼすべての補助金・助成金の申請をワンストップで対応できる点にあります。国が実施するものだけでなく、各都道府県や市町村独自の案件もカバーしており、ここまで幅広く対応できる会社は多くありません。

また、着手金なしの「完全成功報酬型」で運営しており、万が一不採択であれば1円もいただきません。これは採択率への自信の裏返しでもあります。たとえばIT導入補助金においては、全国平均が50%前後のなか、弊社は412社の申請を行い、そのすべてが採択され、「採択率100%」を維持しています(2025年度実績)。単なる手続き代行ではなく、お客様の事業発展に直結する成果を、徹底して追求し続けています。

コロナ禍を追い風に変えて。現在進行形で向き合う人の壁と、譲れない採用哲学

実はコロナ禍は、弊社にとっては追い風となりました。対面が当たり前だった時代からリモートが普及したことで、移動コストがなくなり、オンラインで全国のお客様とつながれるようになったからです。在庫を抱えない無形商材のため、店舗家賃や仕入れのリスクもなく、経営自体は順調に進んできました。

しかし、現在進行形で直面している最大の課題は「人」です。私自身も営業担当として動くなかで、同じレベル感でお客様にプレゼンができ、クロージングまで任せられる人材を育てることに難しさを感じています。もし経営者が倒れても、組織として回り続ける仕組みをつくらなければ、会社を存続させることはできません。これは多くの中小企業経営者が抱える課題ですが、弊社もまだその壁を完全には乗り越えられていないのが現状です。

採用において私たちが重視するのは、学歴よりも人としての当たり前ができること、そして第一印象です。人は話す内容よりも、見た目や声のトーンで判断するという「メラビアンの法則」がある通り、清潔感や話し方は営業において非常に重要です。この業界にはラフな格好の業者も少なくありませんが、弊社では画面越しであってもスーツを着用し、プロフェッショナルとしての振る舞いを心がけています。社員に対しては、現状維持は衰退の始まりであると伝え、日々少しずつでも成長し、勉強し続ける姿勢を求めています。

フィリピンでの原体験。事業を通じて、国境を超えた社会貢献に挑む

私は事業を通じて、日本国内だけでなく海外への社会貢献もしていきたいと考えています。そのきっかけは、以前フィリピンを訪れた際の体験でした。現地の治安が悪いエリアで、深夜にもかかわらず、公園で野宿をしている家族の姿を目の当たりにしたのです。

そこには、靴も履かず裸足で過ごす1歳や2歳の小さな子どもたちもいました。衛生環境も劣悪で、満足に食事もとれていない状況です。日本では生活に困窮しても国の保護制度が整っていますが、フィリピンのそうした地域ではすべてが自己責任であり、誰も守ってくれません。日本の恵まれた環境に感謝すると同時に、そうした人々のために何か貢献できる事業を展開したいという思いが強く芽生えたのです。

今後は既存事業の拡大はもちろん、フィリピンでの不動産や水処理事業など、国境を越えた新しい領域への挑戦も視野に入れています。私自身、英語が堪能なわけではありませんが、言葉の壁も行動力で乗り越えていけると考えています。常に新しい出会いや情報を求め、経営者である私自身が率先して動き、チャレンジし続ける会社でありたいですね。

「もっと勉強しておけばよかった」という自戒を込めて。自ら提案できる若き力を求む

学生の皆さんに伝えたいのは、「学生のうちにもっと勉強しておけばよかった」という私自身の反省です。私は経営学部出身ですが、当時は単位をとるためだけに授業を受け、真剣に学んでいませんでした。今思えば、当時の学びは経営に直結することばかりで、もっと真面目に聞いておけばよかったと後悔しています。だからこそ、今の時間を大切にし、学業にもしっかり向き合ってほしいと思います。

私自身、学生時代には補助金や助成金の仕事をするとは想像もしませんでした。しかし、社会に出て初めて知る仕事や、自分に合う職業はたくさんあります。だからこそ、就職活動においては視野を広げることが大切です。特定の業界に絞り込みすぎず、いろいろな業種の話を聞いてみてください。食わず嫌いをせず、さまざまな世界に触れることで、自分の可能性が広がると思います。

弊社では、指示待ちではなく、「こんなことをやってみたい」と主体的に提案できる人を求めています。若い感性ならではのアイデアは大歓迎です。熱意を持って新しいことにチャレンジしたい方と一緒に働けることを楽しみにしています。