Byside株式会社
代表取締役

新卒で入社した株式会社キーエンスで6年間の営業経験を積み、株式会社日本M&Aセンターに転職する。同社では8年間にわたり、部長職や東日本エリアの統括などを歴任。数多くの成約に携わる中で業界の課題と可能性を見いだし、2022年に独立。買い手企業の支援に特化したM&Aアドバイザリー事業を行うByside株式会社を設立した。「日本を強くする」というビジョンのもと、業界の常識を覆すビジネスモデルで急成長を遂げている。
Byside株式会社という社名の通り、弊社はM&Aにおける買い手の支援に特化したアドバイザリー事業を展開しています。一般的に日本のM&A業界では、売り手と買い手の双方から手数料をいただく「仲介」方式が主流ですが、弊社は買い手側の利益を追求するファイナンシャル・アドバイザー(FA)としての立場を貫いています。
私がこの事業を始めた背景にあるのが、前職の日本M&Aセンターで働いていたころの経験です。当時は多くのM&Aアドバイザーが独立し、新規参入が相次いでいました。その状況を俯瞰する中で、私は「これからは売り手が見つかったとしても、適切な買い手を探し出せず、成約が停滞するケースが増えるのではないか」と予感したのです。
実際、ごく小規模なM&A事業者の場合、自力で何十社、何百社の買い手候補にアプローチすることは困難です 。こうした同業者の「買い手探し」を私たちが専門的に代行し、サポートする仕組みをつくれば、業界全体の成約率が高まり、関わるすべての人がハッピーになれると考えました。
私個人としても「業界の課題を解決し、新しい価値を創造したい」「経営者と膝を突き合わせて話ができる環境で、自らビジネスを立ち上げたい」という強い思いがあり、起業したのです。
弊社の最大の特徴は、同業であるM&A事業者と競合するのではなく、協業する立ち位置にいることです。通常、M&A事業者は自社で売り手を探しますが、私たちはあえて自ら売り手の開拓は行いません。その代わりに、全国約500社のM&A事業者と提携し、そこから持ち込まれる情報を集約する形をとっています。この仕組みにより、他社とバッティングすることなく、最適な買い手候補とマッチングできるのです。
弊社と提携するM&A事業者からすれば、弊社一社を通じて、数千社もの買い手候補にリーチすることが可能です。通常、買い手を見つけるためには一つの案件につき50社から100社程度への打診が必要で、一社ずつアプローチしていく場合には大変な労力がかかります。弊社がその機能を担うことで、提携先の事業者も売り手への対応に集中しやすくなるでしょう。
一方、買い手候補となる企業からすれば、弊社を通じて数百社のM&A事業者が持つ案件にアプローチすることが可能になるため、案件探しが効率化されるというメリットがあります。さらに、弊社はあくまで「買い手のアドバイザー」としての立場を貫いているため、中立を保つ仲介会社とは異なり、徹底して買い手の利益を最大化するための助言・交渉を行うことも可能です。このような透明性の高い支援体制は、多くの企業様からもご評価いただいています。
創業当初、買い手専門のM&Aアドバイザーという前例のないモデルを掲げたときは、「売り手がいなければビジネスにならない」「成り立つはずがない」など、冷ややかな言葉を浴びせられることも多かったです。しかし、周囲から無理だといわれるほど、私は「ここを切り拓いた先に勝機があるはずだ」と信じて、突き進んできました。
大きな転機となったのは、2025年9月のオフィス移転です。社員数が60名を超えたタイミングで、それまでの規模を大きく上回るオフィスを構えました。数億円規模の投資で、経営者としては「本当に大丈夫か」という恐怖心もありました。しかし、これが対外的な信用を大きく高めるきっかけとなったのです。
お客様や提携先からの信頼は一段と深まり、より質の高い案件が舞い込む好循環が生まれました。覚悟を持って事業を拡大し、目に見える形で成長を示せたことが、今の信頼につながっていると感じています。
現在のM&A業界は、情報の機密性が高いゆえに各社が情報を囲い込む「鎖国」のような状態にあります。しかし、私はこの閉鎖的な構造を打破し、業界を「開国」させたいと考えています。
もちろん、すべての情報を無差別に公開するわけではありません。適切な知識と倫理観を備えたプロフェッショナル同士が、信頼に基づいて情報を共有し連携し合うことで、業界全体の流動性を高めていきたいのです。情報の壁を取り払うことこそが、結果として多くの成約を生み、日本経済の活性化につながると考えています。
社名にあえて「M&A」という言葉を入れず「Byside」としたのは、単なるM&Aアドバイザリーにとどまらず、買い手企業の成長に寄り添いたいという思いからです。日本には、投資余力があり、成長意欲の高い企業が数多くあります。そのような企業がM&Aを通じてさらに大きくなり、場合によっては海外企業を買収するような強い会社になっていく。そのプロセスの支援を通して、日本という国を強くしていきたい。それが私たちの目指すビジョンです。
そのためには、M&Aの成立だけでなく、その後のPMI(統合プロセス)における人材供給や資金調達、節税対策など、買い手企業のフェーズに合わせたあらゆるサービスを提供できる会社になっていきたいと考えています。
これから社会に出る学生や、若いビジネスパーソンの方々に伝えたいのは、何をするにしても「本気」で取り組んでほしいということです。今の世の中、どこか冷めた目で見たり、手を抜くことを良しとしたりする風潮があるように思います。しかし、本気で取り組まなければ何も残りません。合っているかどうかを悩む前に、まずは目の前のことに向き合う。その積み重ねこそが、未来を切り拓く力になると私は確信しています。
仕事はもちろん、決して楽しいことばかりではありません。私たちの職場も同じです。人によっては、思い通りにいかないことや苦しいことが多いと感じるかもしれません。ただ、その苦労を乗り越えた先には、何ものにも代えがたい達成感があります。
そして、仕事の苦しさと向き合うためには、覚悟が必要です。たとえるならば、野球をするならドジャースで、サッカーをするならレアル・マドリードでプレーしたいという高い志を持ってほしいと考えています。「トップレベルの環境で自分を成長させたい」と願う人と、ぜひ一緒に働きたいですね。自身の至らなさに目を向け、周囲からの指摘を成長の糧にできる柔軟な心こそが、百戦錬磨の経営者と対峙する上での武器になります。
私たちは、本気で「日本を代表するようなビジネスパーソンになりたい」と思っている方を歓迎します。一緒に業界を変革し、日本を強くしていきましょう。